まちづくり行政、不在のバロメーター

文京区の中でも特に教育・子育て環境に富んだ住宅街「小日向」で、地元区民の方々で組織する「安全な小日向を守る会」が最近、発足しました。

↓↓↓HPのアドレスはこちらです↓↓↓
https://www.safekohinata.com/


会の目的や活動等はこのHPをご覧頂ければと思いますが、私が感じるのは、どうしてこういう会が発足するのか。

言い方を換えると、どうして区民がこうした会を発足せざるを得なかったのか…ということです。


これはひとえに、文京区の「まちづくり行政」に何らかの問題があるからであって、もっと言えば、文京区内でここ最近、こうした会の発足が増えているのは文京区の「まちづくり行政」が機能不全に陥っている証拠ではないでしょうか。


そして、区政が区民の置かれた状況に鈍感で、全く危機感を持ち合わせず、放置してきた結果でしかないと思えるのです。


それはある意味、文京区議会も同じでしょう。

なぜ、そう思えるかは文京区議会に提出された「請願」の審議結果一覧を確認すれば分かります。https://www.city.bunkyo.lg.jp/kugikai/seigan.html


ここ数年の「まちづくり」に関する「請願」は軒並み「不採択」になっているわけですが(採択に賛成する区議・会派はありますが、残念ながら少数派です)、ひとつひとつの「請願」を良く読めば、全国のどの自治体の市民・区民も、採択に反対する合理的根拠を見い出せないだろうと私は思います。


「まちづくり」に関するこうした「会」が次々と立ち上がるのは、文京区において「まちづくり行政」が不在であり、機能不全に陥っていることを示すバロメーターだと言えるのではないでしょうか。

(2020年1月12日)

「マンション終活」と「消滅可能性都市」

「限界マンション」に続いて、「マンション終活」なる言葉も登場してきました。

 

本日夜のNHK「クローズアップ現代:拡大版スペシャル」(特別編成のため午後7時57分~8時42分)は、「私たちは、『マンションの終活』とどう向き合っていけばよいのでしょうか?」と問いかける内容とのことです。
http://www.nhk.or.jp/gendai/articles/4287/

 

文京区では、まるで都心3区に負けじとばかりに、中高層マンションの建設が進んでいます。

 

「ワンルームマンション」に目を転じても、都内各区の規制が強化されているためか、比較的規制の緩い文京区で「ワンルームマンション」の建設が相次いでいるとの話もよく耳にするようになりました。

 

当然のことながら、マンション建設ラッシュとなれば、都心3区と違って閑静な低層住宅街が多い文京区では「マンション紛争」や「建築紛争」、それらに発展しないまでも近隣(相隣)トラブルが増えるわけです。

 

一度、紛争に発展してしまえば、未来志向の円満な解決など望むべくもなく、係争が10年、15年と続くこともあります。

 

さらにその後、待ち構えているのが、「マンションの終活」であるなら、文京区のまちづくりが危機に瀕するのは目に見えています。

まちづくりに関する各種施策が他区市に比べて大きく遅れている文京区だけに、尚のこと心配が募ります。

 

お隣の豊島区はかつて、「消滅可能性都市」に挙げられ、それを機に本気のまちづくりに取り組んだと言われています。

 

このままでは、文京区が「消滅可能性都市」になる日も近いのではないかと心配でなりません。
(2019年5月30日)